電磁波で免疫機能低下
(1997年1月6日 高知新聞)
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高圧線や一般の家電製品から出る極低周波(周波数50Hz)の電磁波にヒトの末梢血リンパ球をさらしたところ、癌などの腫瘍細胞に治する攻撃機能を強める性質を持つ蛋白質「TNF-α」の生産量が落ち込み免疫機能が低下することが労働省産業医学総合研究所の城内博主任研究官らの実験で分かった。採取した血液を装置に入れ、磁場の変動に伴う変化を観察すると、1、3、10ミリテスラでは「TNF-α」の量が通常の75%程度にダウンした。実際に一般家庭内で浴びる磁場の強さは最大で0.01ミリテスラ程度。城内研究官は「癌を誘発することを直接的に証明するものではないが、生体が癌に侵されやすくなる可能性もある」と指摘している。
大村恵昭教授は、電磁波にさらされると、癌遺伝子のOncogene c-fos Ab-2《用語》や癌の転移に関係すると考えられているインテグリンα5β1《用語》が一過性に出現することをオーリングテストで観察されています。この2つの物質はオーリングテストで癌の部位にはいつも見つかるもので、大村教授がオーリングテストで癌を診断するときの条件にもなっています。さらに大村教授は寝室など長時間電磁波にさらされることを長期間続けていたことが発癌に影響したのではないかと考えられる例を報告されています。
オーリングテストで有害な電磁波を調べることができます。有害なレベルの電磁波にさらされると筋力が低下してオーリングが開いてしまいます。また指をさしてオーリングが開くものをさがすことにより有害電磁波の発生源を調べることができます。
個人差がありますが、ELF(5-2000HZ)の電場で 10 V/m以上、磁場では 2 mG(0.0002ミリテスラ)以上あるとオーリングテストではマイナスの反応が出てきますから、体に有害であろうと推定されます。仕事や寝ている場所などで、長時間有害なレベルの電磁波をあびることは避けることが望ましいものと考えます。
電気器具からの距離が近いとそれだけ強い電磁波を受けることになりますので、電気毛布などは使用を避けた方が望ましいと思われますし、近い距離で使うコンピュータのディスプレイなどはアースをきちんとっておくなどの対策をしたほうがよいと思われます。また、電気器具を使用していなくても電源プラグをコンセントに差し込んでいるだけで電場を発生していますので、使っていないときはコンセントからぬいておくことも有用です。
1997年01月09日 掲載
2008年06月02日 更新
山本重明