ライム病ボレリア
Borrelia Burgdorferi

1975年、米国コネチカット州のLymeで発見されたライム病(Lyme desease)の病原体で、スピロヘータ科に属し、マダニによって媒介されます。ライム病は、一般にマダニ咬傷部の皮疹が遠心性に拡大し環状の紅斑となる遊走性紅斑で始まり(第1期)、軽度の発熱・頭痛・リンパ節腫脹などの随伴症状を伴います。紅斑は数週以内に自然治癒しますが、その後ボレリアは血行性に拡散し、関節・神経系・循環器系など全身性の病変を生じます(第2期)。関節・神経系の続発症は数年にわたり持続、慢性化し、治療に抵抗する傾向があります。(第3期)。これらの症状がいろいろな組合せで出現し、進行も一定でないため、しばしば診断が困難となります。わが国でも1987年に初発例が報告されています。治療にはペニシリン・テトラサイクリン・エリスロマイシンなどの投与を行います。

O-Ring Test大村恵昭教授によると、慢性関節リューマチの病変部や、心房細動などの不整脈を呈する患者の洞房結節などに、ボレリアの共鳴現象が観察され、それらの病態の原因に関与しているのではないかと推察されています。日本では、Borrelia gariniiもしばしばあるようです。

1996年06月06日 掲載
2008年06月02日 更新
山本重明