インテグリンα5β1抗体
Integrin Alpha 5 Beta 1 Antibody

インテグリンは細胞接着分子のひとつで、腫瘍の転移に関係しています。腫瘍細胞が臓器の小血管に捕捉され、血管内皮細胞に付着したのち、腫瘍細胞は内皮細胞への接合部に偽足を出し、基底膜への接触を可能とします。あるいは腫瘍細胞は内皮細胞が欠損し基底膜が露出した部位に付着します。腫瘍細胞の基底膜への接着は、ラミニン、フィブロネクチン、ビトロネクチン、コラーゲン等の基底膜成分と、腫瘍細胞表面の受容体を介して起こります。その受容体の多くはインテグリンファミリーの一部です。インテグリンは膜糖タンパク質で、αとβの2つのサブユニットからなり、11のαサブユニットと17のβサブユニットが知られ、それぞれの組合せから少なくとも16の異なったインテグリンのヘテロダイマーを形成します。ほとんどの細胞は2〜5種類のインテグリンを発現しており、そのうちインテグリンα5 β1 は細胞外マトリックスのひとつであるフィブロネクチンに結合する接着受容体で、多くの培養細胞において共通に発現されています。

O-Ring Test 大村恵昭教授によると、インテグリンα5 β1抗体は、ほとんどの癌の部分でO−リングテストによって共鳴現象がみられ、細胞レベルで調べると細胞膜の部分に存在しているとされています。O−リングテストによる癌の診断のひとつの条件に取り入れられています。健常部でも、有害な電磁波に被爆したあと一過性に出現することが観察されています。

1996年06月06日 掲載
2008年06月02日 更新
山本重明