麻疹(はしか)ウイルス
Measles (Rubeola) Virus
- Rubeola は旧語。麻疹の病原ウイルスです。麻疹は、小児の代表的な発疹性の急性伝染性疾患です。感染経路は、患児からの飛沫感染によります。潜伏期は約10日です。発熱が先行し、咳・鼻汁・咽頭および結膜充血などのカタル症状を伴い、2〜3日後、下部大臼歯の対側頬粘膜に粟粒大の赤色暈を有する白色斑(Koplik斑)が出現します(カタル期)。発熱は一旦下降して再び上昇するときに発疹が出現します(発疹期)。発疹は暗紅色斑状丘疹で、耳後部・頸部→顔面→躯幹・四肢に拡がり、後に消退して色素沈着を残します。全経過は約1週間です。合併症として脳炎・気管支肺炎・中耳炎問題になります。また、まれに罹患後数年を経て亜急性硬化性全脳炎を発病する事があります。高度弱毒生麻疹ワクチンが予防に使用されています。
筆者の経験では、多発性硬化症でこのウイルスの共鳴現象が見られる場合があります。
1996年06月06日 掲載
2008年06月02日 更新
山本重明