オウム病クラミジア
Chlamydia Psittaci
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ヒトがトリから排泄された病原体を含む塵埃を吸って感染すると、肺炎を起こします。潜伏期は7〜14日。悪寒・発熱・咽頭痛・倦怠感・頭痛を伴い発病し、インフルエンザ・異型肺炎とまぎらわしい症状を起こします。熱は39℃くらいに達し、軽症では数日で平熱にもどりますが、重症例では10〜14日位高熱が持続することがあります。呼吸数は正常で比較的徐脈があり、白血球数も正常かやや少なく、肺の所見は1週の終わり頃から現れます。理学的所見が少ないのにもかかわらず、X線で浸潤陰影を認めるのが特徴といわれています。テトラサイクリン薬が第一選択薬で、ニューマクロライド薬も抗菌力がすぐれています。β−ラクタム薬やアミノ配糖体薬は無効です。
ヒトからヒトに感染する株の、Chlamydia pneumoniaeが最近分離され、飛沫感染により幅広い年齢層で、咽頭炎・扁桃炎・副鼻腔炎・滲出性中耳炎・急性気管支炎・軽症肺炎を発症することが知られています。気管支喘息にも関与しているとする報告があります。筆者の経験では、これらの疾患でChlamydia Psittaciの共鳴現象がしばしば観察されますが、Chlamydia pneumoniaeと類似の構造をもっているため交叉共鳴をおこしているのではないかと思われます。
1996年06月06日 掲載
2008年06月02日 更新
山本重明